その代わりに、各行動それぞれを個別に見ると高い性能を持つという職です。
この制限のせいで特定の選択肢だけに偏った動きはしにくいのが特徴なんですが、
魔王のいざないなどを利用することで、ある程度は行動を偏らせることができます。
今回は、特定の行動を多くしたいというときにどういう動きをすると有利なのか、ということを考えてみます。

例として、このデッキを使用しましょう。
聖守護者の闘戦記、天僧構成用のデッキ例です。
このデッキには、入っているタロットに明確な格差があります。
塔・死神・審判・運命が重要タロットで、次点で正義くらい。
それ以外のタロットは、必要性は劣るけれどデッキという制限のために仕方なく組み込まれている立場です。
「山札の先食い」をできるだけ避ける
このように、デッキには有効なタロットとそうでないタロットが混在することが多いですが、
特定のタロットをデッキに含まれる割合より多く使う方法も色々ありますね。
なかでも最有力なのは魔王のいざないです。
その魔王のいざないなんですが、以前はチャージタイムが短かったので適当に使いたい時に使うだけでデメリットはほとんどありませんでした。
今はそれなりにチャージタイムが長いので、特定のタロットを多く使うという目的としては効果が小さくなってしまうタイミングがあります。
どういう時かというと、「山札の先食い」をする場合です。

これは魔王のいざないをしたときに、タロットがどう移動するかを表した図です。
デッキの中のタロットは3つの場所のどれかにあります。山札、手札、使用済みです。
魔王のいざないは手札にタロットを移動させると同時に、元それがあった場所からはなくなります。
山札にあったタロットが手札に来ると、山札からはなくなるということに注目してください。
これは、つまり近い将来に引いてくるはずだったタロットを「先食い」して持って来ているわけです。
こういう使い方をすると、使える回数を増やす効果が薄れてしまうということがわかるでしょうか。
これがまず、一つ目のポイントです。
「使い残し」をできるだけ避ける
手札を入れ替える特技などを使わない限り、デッキの中の20枚のタロットは全て均等に一度ずつ手札に来る。
…というイメージを持ちやすいと思いますが、実は違います。
実際には、「引いてくることができる16枚」と、「引いてくることがない4枚」に分かれています。
引いてくることがない4枚のタロットの使える回数は低くなり、逆に引いてくる16枚のほうは高くなります。
この16枚と4枚というのが何かというと、山札が16枚のタイミングでの山札と手札です。

画像は山札を一旦使い切り、16枚に戻ったタイミングです。
この時の手札は、使い切る前の山札から引いてきたものだということに注目してください。
そして、新しく16枚に戻った山札に、今手札にある4枚は含まれていません。
ということは、この4枚は他の16枚よりもトータルで使える回数が少なくなるということがわかるでしょうか。
つまり、山札が新しく16枚になるタイミングで「使い残し」してある手札は使える回数が相対的に減る。ということです。
このようにまったく特技などを使用しなくても、単に手札を使う順序を変えるだけで使える回数をある程度操作することができます。
山札の残り枚数が16枚になるタイミングに合わせて、
多く使いたい重要タロットは使い切り、逆に弱いタロットはここに残す。ということができると効果的です。
これもけっこう侮れないポイントです。
山札を意識する動き
ではこの二つのポイントを踏まえて、魔王のいざないをいつ使うとより効果的なのかを考えます。

まず、避けたほうが良いのは、「使い残し」が起こるタイミングでの使用です。
この例では、手札に攻撃タロットがなくなっています。
山札残り枚数を見ていなければ、魔王のいざないに良いタイミングに思えますが、
このように残り枚数がほとんどない時に魔王のいざないをすると…

残り山札が16枚になるタイミングに、ほぼ手札に重要タロットが使い残しされて持ち越されます。
こうなると、新しい山札から重要タロットを引けなくなくなるので、魔王のいざないで手札に持ってきた効果が薄れてしまいます。

こちらは、16枚になったタイミングで塔・死神は使い切っている例です。ここまではナイスですね。
手札に新しい塔・死神が欲しいところですが、
ここで魔王のいざないをするのも、まだ避けたほうが良いタイミングです。
4枚すべてを山札から「先食い」して持ってくる事になるので、これまた効果が薄れてしまうからですね。
こういうときは、チャージタイムが来ていても魔王のいざないは保留して、リセットベールを使うのが有効です。
このように攻撃手札を使い残ししなかった場合は、山札に攻撃がすべて含まれているということなので、
4枚引き直しのリセットベールで攻撃手札を持ってこられる確率が高いです。
そして、ある程度の枚数のSSSタロットを引いて使った後に、魔王のいざないで使用済みになったものを再利用すればより多く重要攻撃タロットを使用できます。

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この記事へのコメント
聖守護者は速攻判断しないと何も出来ずに終わる
麻雀等テーブルゲームのカウントの巧拙に近しいイメージ。
なのでV3で度々あった「新タロット追加」の時に、
ビッグモアイ系統でボトムカード扱いで出るんじゃないかな?とか期待してましたが
それはそれでうまい人にとっての壊れになりそうで難しいですね。
ゆきひょうさんのブログにあったようなカカロンはきっと近々ヒーリングオーラを使う、というタイミングを見極めて、
今なら蘇生より攻撃を優先しても大丈夫、というタイミングで攻撃ラッシュするのがいいのかな
a
16枚使ったら20枚に戻るのかなー
と思いました
骨犬3行ってるときに残りのタロットに何があるかまで把握できてるならすごいですよね
自分は余裕ないので無理ですw
Haresa
それから、山札再構築のタイミングでの手札になるタロットは使える回数が減るというのが2点目です。
多く使いたいタロットはこのタイミングに手札に残らないようにすると良いということですね。